火の国オフの2次会での歌詞考察

火の国オフなくなったし、古戦場はフルオートだし、なんもやることねーなー
なんか時間つぶせるものねーかなー

 

少女☆歌劇レヴュースタァライト??

【期間限定】TVアニメ 少女☆歌劇 レヴュースタァライト - YouTube

みてくれ

 

茶番は置いといて、こんにちは

やることがなくなった虚無です。

 

暇すぎたので、オフの2次会で話したかったスタァライトのお話を一つくらいブログに書いてしまおうかなと思い、書き始めることにしました。
ここがお前らの2次会会場だ。

 

1曲だけ書くとなると、どの曲の歌詞にフィーチャーすべきかというのが悩みどころ。
有名曲か自分の推してる子の曲か、はたまた最新曲かと色々考えましたが、現在アニメも無料配信していることですし、劇中歌を選び、その中で何も知らない状態でも関係性を汲み取りやすいカップリングである、ふたかおが歌う「花咲か唄」について書くことにしました。

f:id:Nawatobi:20200224222643j:plain

 

 

1分でわかる「ふたかお」って???

ふたかおの出身地は?出身校は?彼女はいるの?気になって調べてみました!

 

石動双葉 いするぎふたば

聖翔音楽学園99期 俳優育成科 出席番号2番

香子の幼馴染みで、彼女に付き添って聖翔音楽学園に入学してきた異端の舞台少女。口は悪いが根は優しく、文句を言いつつ香子の事が最優先。小柄ながらも身体能力は高く、実戦仕込み(?)の殺陣を得意とする。

 

花柳香子 はなやぎかおるこ

聖翔音楽学園99期 俳優育成科 出席番号22番

日本舞踊の家元の孫娘。卓越した歌謡を舞踊の才を持つ和の舞台少女。生粋のお嬢様で、生活のほとんどは双葉に頼りっきり。いつも笑顔を絶やさないが、実は誰よりも計算高い。はんなりとした京都弁が特徴的

※公式HPより引用

HPを見ると出身は京都で聖翔音楽学園に通っている女子高生でまちがいなさそうですね!
彼女がいるかどうかは残念ながらわかりませんでした!
いかがでしたか?

 

↑クソブログか???

 

HPには載っていませんでしたが、二人は寮で同棲しているので付き合っています。これは間違いありません。古事記にも書いてある。
冗談はさておき、とりあえず覚えていて欲しいことは幼馴染みカップリングであるということです。王道カプですね。

 

ここからはもろ、アニメ本編や舞台、漫画などのネタバレを含みますので気になる方は一度アニメ第6話「ふたりの花道」を見てから続きを見ることをお勧めします。

もうすでにキラめきを浴びたよ、見てないけど考察読みたいよって人は続きをどうぞ! 

 

 

 

 

 

 

 

全員見た後ですかね?
いいお話でしたよね!序盤の幼少期エピからフルスロットルでアニメが進んでいきましたが思いのぶつかり合うレヴューはやはり何度見ても感動しますね。そのあとのED「Fly Me to the Star」もふたかおVerで非常にいいですよね…え?EDまでしか見てない?Cパートは?は?馬鹿じゃないの?
さっさと見てこい馬鹿、両腕を輪舞で切り落とされるぞ

 

それではさっそく曲を見ていきましょうか(ここまでなげえ)

 

タイトル

「花咲か唄」
花咲かと聞いて一般に真っ先に思いつくものといえば花咲かじいさんでしょうか。片方が損をし片方が得をする…といった話を双葉と香子に置き換えて話していくのも面白い考察かと思いますがここでは置いておきます。花咲かは未然形なので今はまだ花は咲いていない、ですのでこれから咲いていくまでの過程の歌であると考える方がしっくりくると思います。
唄というのは日本の伝統的な邦楽に合わせて歌う詞のことらしく、イントロを聞けばこの理由には頷けますね

 

名乗り口上

スタァライトには特徴的な名乗り口上が存在します。
名乗りは現在でも能狂言、歌舞伎の中で行われているらしく、これを舞台少女も行なっているというのは面白い要素だと思います

名乗り口上を改変して2次会の挨拶に使うやつとかおらんよな…?


内容を見てみましょう

歌に踊りに往き還る 歩み進んだ二人道
だけどアタシも見つけちまった 夜空にそびえる一本道
99期生 石動双葉 気合い入れて突っ走ります!
99期生 花柳香子 最後まで付きおーてもらうで!

双葉香子で色分けしてます

往き還るとは月日がめぐるという意味で、二人で来る日も来る日も歌や踊りの稽古をしてきたんだと香子が説明していますね
これに対し、双葉は一本道つまりは自分一人で歩いていく道を見つけてしまったようです。しかし、そびえるという表現をしているので果てしなく遠い道のりなのでしょう

ここで注目しておきたいのが二人道一本道というキーワードです
この第6話のタイトル覚えているでしょうか?
「ふたりの花道」でしたよね。物語の大事な要素であることがタイトルからも読み取れるかと思います
曲のラスサビで登場するので覚えておいてください!

 

歌詞

いつまでもそばにいると 幼い小指を絡めた
あの時から どれくらいの月日過ぎたのでしょう

ふいに見上げた花びら とても眩しかった
腕を伸ばしても 届かないような気がした

別々の道を行く気ならば
あたしは止めたりしない 
幸せがもしここにないならば
他所の場所で咲くがいいさ
咲き誇るその瞬間だけ 一番に見たくて

守り抜いてくれること 疑わず信じてたけど
籠の鳥は 青い空にずっと憧れていた

いつの間にやら雛鳥 凛々しく鳴いている
花も翼も ゆらり揺れ風に乗る

さようなら うちは旅立ちます
今すぐにあんたから
思い出を忘れられぬように
こころ抉って行きます

背を早み 岩にせかるる川
割れても末に逢はむ
別々に分かれた花道も
やがては一本道に
花咲かせ たった一人のため 限りある命を

 パートを分かりやすく色分けしておきました。双葉香子、両方です。

 

1番

いつまでもそばにいると 幼い小指を絡めた
あの時から どれくらいの月日過ぎたのでしょう

ふいに見上げた花びら とても眩しかった
腕を伸ばしても 届かないような気がした

歌詞前半の部分、これはさっそくアニメ冒頭の幼少期エピソードとがっつり絡めてきてますね。スタァライトにおけるレヴューを簡単に説明しておくと、情熱とキラめきで舞台を動かし、舞台のタイトルに合わせて演じていくというものですが、この曲のレヴューのタイトルは約束のレヴュー

この約束というのがこの曲のキーワードになっているわけです。この部分での約束とは、歌詞にもある「いつまでもそばにいる」という約束ですね
そこに加えて押さえておきたい約束は幼い頃に交わした約束ですよね、1番のサビのとこで後述します
それにしても「約束をした」を「小指を絡めた」っていうのお洒落ですよね。いつか絶対使お。

1番は双葉の心情を表現していると思います。後述しますが、2番は香子の心情表現なのでここできれいな対比構造になっています。
花びらとは香子のことで、眩しかったという言い方は言葉通りキラめいていたと言えるのだと思います。どんなに努力しても香子のように自分はキラめくことができないと常に感じながらも香子のことを尊敬し付き添い続けてきた、幼少期から現在までの思いが感じられますね。

 

別々の道を行く気ならば
あたしは止めたりしない 
幸せがもしここにないならば
他所の場所で咲くがいいさ
咲き誇るその瞬間だけ 一番に見たくて 

 サビは双葉のソロになっています。
レヴューの内容は序盤双葉が攻め続ける展開となっているのでこのような歌振りになっているんですかね
別々の道を行く気なら止めはしないと歌っていますが香子自身は双葉に止めてもらいたいとずっと思っていたのでしょう。
幼少期に家出して他の家の子になると言ったときの目の動き方はいかにも止めて欲しそうでしたし、学校を辞めると言ったときも双葉が止めてくれるものだと信じていました。
推測にはなってしまいますが厳しい家元の子であるため親からはなんども辞めなさいと止められていたはずです。しかし、わがままな子供ほど勉強しろと言われればしなくなるもの。そんなとき一番届くのは友からの言葉だと思います。香子はずっとその言葉を待っていたんでしょう。花咲かせはったんやね…と舞台#1(このときは絶望のレヴュー)を彷彿とさせる行動をとった後、やーっと止めてくれた、おおきに双葉と喜んでいる香子を見ればそうとしか思えん。
ここの双葉呼び死ぬほど好きって何回も言ってる。
やめろ〜!って止めに行くときの双葉の涙。止めたりしないとは歌いながらもあの涙が双葉の本心でしょう。あそこで飛んだ涙をキラめかせる演出考えた人に花束贈呈したい。

レヴュー中にも双葉が言ってますが「ウチが世界で一番キラめくとこを、一番初めに見せたるから」という香子の約束。このために双葉は努力し続け、みごと“誰かの付き添いで入れるほど甘くない”聖翔音楽学園に入学し8人の選抜に選ばれるんです。
この頑張りを想像するだけで涙出てくる。
自分も努力すれば香子と同じ舞台に立てると思えた双葉は、咲き誇る瞬間を見るという約束をアップデートし、隣でその瞬間を見るに変わっていった、つまりは二人で一緒に主役を目指すことになったわけですね!一緒に…?
これはアニメで言えばフローラとクレール、舞台で言えばロミオとジュリエット(※#2「TOP」より)でしょうか

 

2番

守り抜いてくれること 疑わず信じてたけど
籠の鳥は 青い空にずっと憧れていた

いつの間にやら雛鳥 凛々しく鳴いている
花も翼も ゆらり揺れ風に乗る

 ここの解釈、個人的にかなり苦手なんですけど一応書いておきます。
香子はいつも双葉がなんでもいうこと聞いてくれていたわけで、オーディションに落ちても双葉が役を譲ってくれると思っていたわけです。そこに、双葉の2人で主役になるという思いとのずれが生じてしまった、そのことをうたっている前半だと思います。
籠の鳥とは、自分のせいで好きなことができていない双葉のことを表現していて、青い空とは自由を連想しますが、ここで双葉は自分のやりたいことをしたいから役を譲らなかったのではなく、香子に役を譲ってしまっては香子が成長しないのではと感じているからなので、歌詞との意味合いが異なっています。ただこの歌詞が流れているタイミングでは、ギリギリ双葉の思いに気づけていないのでこのような歌詞になったのかもしれない。

香子は双葉のことを幼い頃から何も変わっていない雛のままだと思っていたのに、自分の思いを香子に堂々と打ち明けられるようになった双葉。お前には役不足だとまでは流石に言われたことがなかったんでしょう。
花(香子)も翼(双葉)も「風に揺られて」また「心が揺らいで」別々の道に進んでしまいます。ゆらり揺れのダブルミーニング
ここで小話しますけど、#2のメインテーマ「99ILLUSION!」の2番で、「揺れるのように香る」っていう歌詞が出てきて、過去に僕たちはひとつの光ラブライブ)の歌詞に殺された自分としてはやりやがったこいつら…!と思いましたが、ここでも揺れるという言葉が出てきていて、ちょっと良いですよね

さようなら うちは旅立ちます
今すぐにあんたから
思い出を忘れられぬように
こころ抉って行きます

2番サビ、香子のソロです
やっと双葉の思いが届いたんでしょう 
しかし時すでに遅く、香子は身を引くことに決め、心を抉るわけです。
抉るという意味を調べると心に強い衝動や苦痛を与えること、とあります。
つまりは、身を引いても双葉が自分のことを忘れないように自らの手で上掛けを切るという衝撃的な行動に出たわけです。それに加えて双葉からの思いに気づけなかった自分への懺悔の意味を込めて自分に苦痛を与えるということも含めての「抉る」という歌詞なのかもしれません。中村彼方天才か

このあと実は嘘でした〜、しかし不意打ち失敗〜といった展開になるんですけど、ここまできてもまだ素直に言葉伝えられない香子、ツンデレ通り越してもはや愛おしくなる。人間国宝になれ。
香子が双葉への感謝をなんとかして伝える神回は、アニメの前日譚を描いたオーバーチュアという漫画に収録されているから是非見てくれ

 

ラスサビ

背を早み 岩にせかるる川
割れても末に逢はむ
別々に分かれた花道も
やがては一本道に
花咲かせ たった一人のため 限りある命を 

 いよいよラスサビとなりましたが、ここで遂に二人で歌唱することになります
アニメの映像でも、セットが変わり約束のレヴューの幕がここから上がっているのが、わかります。(ここはまじで津田健次郎🦒)

さて歌詞を見て気付いたあなたは非常に博学です
こちらの歌詞の前半部分は

背を早み岩にせかるる滝川の われても末に逢はむとぞ思ふ

という小倉百人一首にも入っている恋の和歌が由来となっていますね

 

恋の和歌???(すき)


意味は、「川の流れが速いので、岩にせき止められた滝のように流れの速い水が、いったんは別れ別れになっても末には一つになるように、あなたと離れ離れになってもまたいつか再会したいと思います」

かつてこんなにもふたかおのことを歌った和歌があっただろうか。いや、ない。
感動のあまり古文知識がうっすらと蘇ってきてしまった。

お互いがお互いを想うが故にずれていき、寄り添っていた二人は、やがて別々の道を辿っていくも再び出会いレヴューを通じてお互いの思いを理解するわけなんですよ

名乗り口上の部分で説明しましたが「ふたりの花道」はやがては一本道になるわけですよ!
優勝!ここだけで酒が飲める!

二人の思いが重なりいよいよレヴューもラスト
天堂真矢の発言の意味を理解した香子は、真っ直ぐな思いを胸に双葉と相対する。
花びらが舞い散る中で、ライトが一本道を作り双葉と香子が相対する演出、最高。
香子のステップが幼い頃のステップと重なって見えた双葉。このシーンは眩しく見えた幼少期と重なったということから、香子のキラめき、つまりは香子の強さが上昇したとも取れます。これには双葉も上掛けを落とされてしまいますが、まんざらでもない感じがいいですよね。すき。
さてこの一本道どこへ続いていくか、わかりますか?

アニメを見た方ならすぐわかりますよね
香子が向かってくるタイミングで一度二人の立つ一本道が完成します
その後、一度暗転し、双葉の上掛けが落ちた時に再びライトの一本道が伸びていきます。この一本道が伸びていき照らし出されるのが、主役の場所であるセンター、ポジション・ゼロの場ミリ
つまり二人がこれから主役となっていくことを示しているわけですよ

ここマジエモくない!?

マジで鳥肌もん、涙とまらん。演出家に乾杯!!

 

最後に

えー真面目に書き出したんですが、堅苦しい言い回しに疲れ終盤を書きながら6話見てたら興奮してだんだん文章おかしくなってきました。
それ以前の箇所で文章のノリ突然変わったなと思ったとこがあれば、あとで書き直したんだなと思ってください。

スタァライトの入り口としては非常にわかりやすい構図であったことや、幼馴染のCPならスタァライトを知らなくても、話についていけるかなと思い、ふたかお回の劇中歌を書かせてもらいました。
ここから興味を持った方やスタァライトは見たけどそこまで考えてなかったという方がいれば、より詳しく知ってもらえればなと思います。途中で書いたオーバーチュアには香子が感謝を伝える回以外にも、双葉が香子を看病する回や双葉がバイクの免許を取りに行く回なんかも収録されています。エモい話しか載ってないので是非読んでみてもらえればと思います。
特に#2、あれはふたかおなしでは語れん。今回何度も触れた約束、そしてレヴューが終わりもう一度二人で世界一になると決めたふたかおに待っているものとは…
このストーリーはまじで自分の目で確かめてくれ、僕に頼めば全部あるから

また、この他の曲の考察も皆さんで挑戦してもらえればと思います。何を隠そう、アニメ関連の曲は全て同じ人が作詞されているのでこの考察と同じくらいたくさんの妄想が膨らむと思います。
考察というのは、やはり面と向かってあーでもないこーでもないを繰り返し、This is!!!!にたどり着く過程が面白いわけで、いつかまた機会があれば考察好きのスタァライトオタクと酒飲みながら語り合えたらなと思います。

話したいことはまだたくさんありますが今回はこのくらいで終わりたいと思います。長文に付き合っていただきありがとうございました。